石原慎太郎の理念・思想

金融経済論

アジアとの共生

まずは円の使い勝手をよくしたり、傷を負ったアジアに日本の民業が投資を回復できるような努力を今すぐ始める

まずは円の使い勝手をよくしたり、傷を負ったアジアに日本の民業が投資を回復できるような努力を今すぐ始める。

財政再建が進み、日本資本主義に金利も甦ってくれば、超低利のぬるま湯に浸かっていた国内マネーが再びアジアへ戻っていくはずだ。

ODAも含め、単なるバラまき行政とみられないためにも、せめて日本経済が回復するまで待ってくれと、あるいは日本への敵対行為の軍拡路線を選択する国への援助は打ち切ると、日本国の「バランスシート」を示して説明するべきではないのか。

『国家意志のある「円」』(光文社)

できることしかしない、できないことはできるやつにやらせるというある種の安易さ、つまり覇気の欠如は古今東西の故事をひもといてみれば文明の廃退のはじまりです

できることしかしない、できないことはできるやつにやらせるというある種の安易さ、つまり覇気の欠如は古今東西の故事をひもといてみれば文明の廃退のはじまりです。些かの疲労感の見える日本が本当に右肩下がりの、司馬遼太郎氏が語ったように日本は峠を越えてしまったというような衰退期に本当に陥ってしまうとしたら、こういう落とし穴に落ちても笑って寝てしまう臆病な怠惰が原因としか言いようがない。そんな日本ではないし、日本人ではありたくないと思う。

ここで日本が積極的に身を乗り出して一段高いレベルでのいくつかのプロジェクトを東アジア自身でものにしたとするなら、その実績は、日本への信頼に加えてどれほど大きなものをアジア全体にもたらすことだろうか。

『宣戦布告「NO」と言える日本経済』(光文社)

いつまでもいたずらにアメリカの収奪を許している必要がいったいどこにあるというのか

アジアにはアジアの、日本には日本の国家としての主権と自主性がある限り、ことの仕組みがわかった限りいつまでもいたずらにアメリカの収奪を許している必要がいったいどこにあるというのか。日本もアジアもアメリカの金融奴隷であっていいわけがない。

まだまだ力のある日本はアジアのためにも自らの発想と自らの力ですでに述べてきた策を講じて立ちあがったらいい。

日本は日本の責任で乗り出す時だと思います。

アメリカにしてやられて身動きできないでいる東アジアの国々からも、新しい連帯を求める声がとどいてきている。

『宣戦布告「NO」と言える日本経済』(光文社)

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